今回は、大正時代から一歩先の帽子スタイルを提案し続けてきた老舗企業 株式会社栗原の河田様・二瓶様・小林様にインタビュー。100年にわたる歴史からブランドコンセプト、ものづくりへのこだわり、サスティナブルへの取り組みまで、幅広くお伺いしました。ぜひご覧になってください。
2022年に創業100年を迎えた老舗企業
1922年、大阪 船場で帽子問屋として創業し、今年100周年を迎えました。弊社の歴史は、リアカーをひいて、帽子を商店に販売する問屋業からスタート。「着物にカンカン帽」だった大正時代から、昭和、平成、そして令和と、時代のニーズに応えながら、一歩先の帽子スタイルを提案してきました。
あらゆる人に寄り添う、OVERRIDE(オーバーライド)
旗艦ブランドである帽子のセレクトショップ「OVERRIDE(オーバーライド)」は、帽子がどんな人やどんなスタイルにも取り入れやすいように、あらゆる要素の中心に存在するのではなく、そばに寄り添うものでありたいと考えています。2020年のリブランディングを機に一新したブランドロゴの「OR.」の文字が右上に配置されているのも、そんな想いを表しています。
お客様には、「OVERRIDE(オーバーライド)に行けば、必ず似合う帽子との出合いがある」という価値を提供していきたいと思います。
ものづくりへのこだわり
被った瞬間、いいと思える帽子を
帽子は被った瞬間のイメージで決まるものだと思っています。帽子を被ったとき、「何か違うな」と感じるとその時点で心が離れてしまうため、初めて被ったその瞬間に「いいな」と思ってもらえるかどうかが一番大切。そのため、「被り心地」と「被った時に綺麗に見えるかどうか」という視点から、何回も修正を繰り返しながら、ものづくりを行っています。
売れ筋の型を採用していても、素材が異なるとハリ感などの違いによって変化が生まれ、実際売れなくなってしまうということも少なくありません。例えばちょうどいいサイズ感や、つばの傾斜、シルエット等、細部にまでこだわり、複数の社内スタッフに試着してもらい、微調整を重ねています。
妥協しない姿勢を大切に
弊社は卸・OEM事業、小売事業と多様なお客様とお取り引きさせていただいていますが、安価な小売商品であっても形や細部まで妥協せず、気に入って長く着用いただけるものを作るよう心掛けています。さらに、ベストな状態で商品をお届けするために、梱包も形が崩れないように独自のルールを設けて細心の注意を払っています。
こうした弊社のこだわりを、オンラインストアの口コミ等を通じてお客さまからお褒めいただくことがありますが、想いが伝わった気がして、とても嬉しい気持ちになります。
サスティナブルな取り組み
きっかけは代表の一声
2018年に社内の経営方針発表で、代表から社員へ「サスティナブル・SDGsって知っていますか?」と質問があったのが、サスティナブルを意識したきっかけでした。同じ頃、同僚から「フランスでは若い世代が集まるショッピングモールでも、リサイクル素材を用いた商品を全面に押し出して販売されている」という情報もあり、弊社でも各部署で「サスティナブル」を意識した取り組みが少しずつスタートしていきました。
地球にやさしい素材選び
自然に還る繊維や、オーガニックコットン、リサイクルポリエステルなど、環境に配慮した原材料の使用に取り組んでいます。かつてはトレンド感などを重視して生地を選んでいましたが、最近ではサスティナブルな目線での素材選びを念頭に置きながら、トレンド感との両立を目指しています。
長く愛用できる帽子を
帽子は、汗や皮脂がつきやすいアイテムであるにも拘らず、実は洗えないものが多いんです。キャップが汚れたら買い替える、という方も多いのではないでしょうか。
弊社では、そういったお客さまの傾向を踏まえて、洗濯機で気軽に洗える商品を展開したり、正しいお手入れ方法をWEBサイトなどで公開することによって、お気に入りの商品を長く愛用いただけるように努めています。
アフリカの子どもたちに教科書を
2021年にはCLOUDY(クラウディ)様※と協業し、アフリカの子どもたちに教科書を寄付させていただきました。弊社の事業と関連があるからといって安易に帽子や衣類等の物資を送ってしまうと、結果として現地のアパレルショップや縫製業等の方の職業を奪うことになってしまうとCLOUDY様より教わりました。そのため、現地で作られた教科書を購入し、学校に支給させていただきました。
※CLOUDY(クラウディ)・・・2015年、アフリカの雇用支援を目的とし設立。現地アフリカで生産したアパレル関連商品を日本で販売し、売上の一部をNPO Dooooooooを通じて教育・雇用・健康支援活動資金として現地に還元することで、循環型ビジネスの確立を目指している。
社内のみんなで、小さな一歩から
社内では、不要になった衣類を社員から定期的に回収し、衣服のリユースでパラスポーツを応援するプロジェクトへ寄贈しています。他にも、給茶機等を設置してマイカップを推奨する運動や、室内を適正温度・適正運転にすることで電気使用量削減に努めたり、ペーパーレス化を進めたりと、社内のみんなで協力しながらサステナビリティを「自分ごと」として考え、一人ひとりが行動を起こしています。
サスティナブルという言葉は、個人によって捉え方も異なるので、ワークショップや研修も取り入れて、社内全体の意識も統一していきたいです。
栗原、これからの100年
帽子はその他の衣類に比べると優先順位は低く、なくても困らないものですが、そんな帽子を取り扱う私たちだからこそ、今サスティナブルを意識した行動をとる必要があるのだと考えています。
100周年を迎えた今、これからの100年に向けて、帽子が1つお客様に届くたびに、その方が幸せに、そしてその先の社会や地球が少しでも良くなる、このような理想に向かって努力していきたいと考えています。このような私たちの行動が一人でも多くの方々へ広がっていくよう、会社としてサスティナブルな取り組みをさらに加速させていきたいと思います。
栗原様の商品はこちら
SMASELL(スマセル)では、栗原の商品がお得に購入できます。ぜひ一度ご覧になってください。
OVERRIDExBUNJIRO ハット
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OVERRIDE 春夏パナマハット
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Chapeau d’ O 春夏ハット
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ARTH 春夏レザーハンチング
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※2022年4月12日現在の価格となっています。
※予告なく価格変更及び販売を終了する場合がございます。予めご了承ください。
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