スマセルマガジン

インタビュー

“ファッションを通し社会課題解決に挑む” 西側愛弓様にインタビュー

今回は、NPO法人「DEAR ME」 設立者であり、社会課題と向きあうブランド「coxco(ココ)」を手掛ける西側愛弓様にインタビュー。
フィリピンでのファッションショー開催のきっかけをはじめ、ブランド立ち上げに至った経緯、今後の構想まで、詳しくお伺いしました。ぜひご覧になってください。

「DEAR ME」での活動

大学時代、海外を旅して出会った現状

大学時代、ファッションが好きで、一人旅をしながらアジアやヨーロッパなど、様々な国でストリートスナップを撮っていました。限られた予算で旅をしていたので、宿泊する場所によっては治安が悪かったり、現地の貧困を目の当たりにすることも多かったです。
ボロボロの服を着ていたり、服を着ていない子供たちを目の前に、自分がファッションを好きでいられること自体が当たり前ではないことに気づき、大学3年の時、ファッションを通し世界に恩返ししたいという想いで始めたのが「DEAR ME」での取り組みでした。

フィリピンとの出会い

貧困地区で暮らす子供たちにとっては服は生活必需品ですが、私自身はファッションを通して夢を描いてきたので、その価値観やエネルギーをファッションショーを通して子供たちにシェアしたいと考えるようになりました。
開催地として、日本に近しい国で服を楽しめていない場所を探していたところ、インターネット上でフィリピン パタヤス地区に広がるゴミの山の写真を見つけ、一目見て「ここにしよう。」と心の中で決意したことが始まりでした。

第1回ファッションショーを開催

思い立ったのは4月でしたが、8月にファッションショーを開催することに決め動き出しました。決めなければならないことは大きく3つありました。

・ファッションショーへ出てくれる子供たちを探すため、現地NGOと繋がりを作ること
・会場を提供してくれる方を探し出すこと
・ファッションショーのために衣装を提供してくれる会社を探すこと

しかし、このどれもが開催1か月前の7月まで見つからず、周囲の友人もそんな私を見兼ねて一緒に探してくれました。そのお蔭もあって、知り合いのつてから現地のNGO団体、当日の会場、子供服ブランドなどの協力も決まり、2015年にフィリピンの貧困地区で暮らす子どもがモデルになった第1回目のファッションショーを無事開催。なんと、予想を大きく上回って当日は800人くらいの方が来てくれました。

ファッションはコミュニケーション手段

当時大学生だった私はファッションショーで子供たちが希望を持てたら。という考えで始めましたが、ファッションを通して子供たちが大きく変化する様を見て、このショーの力を感じました。

モデルの子供たちは小学生が多かったのですが、人前に出るのが苦手な子供がヘアメイクやファッションを変えるだけで自信を持って自分を表現しだしたり、最初はあまり心を開いてくれなかった男の子が、帽子を被った瞬間みるみる表情が明るくなる姿を見て、言葉だけではなく、ファッションで繋がっていくコミュニケーションってあるんだと実感しました。

子供たちの「次いつ開催するの?」という一言で、「続けなければ。」という使命を感じ、継続することを決めて今までに計7回実施。今年は6月下旬に開催予定です。

>「DEAR ME」はこちら→

「coxco Lab(ココラボ)」開校予定

ファッションショーが終わった後、子供たちがスラムに帰っていく姿を見て、これだけで終わってはいけないと感じました。その華やかな姿や金銭的な事情などから、性風俗で働く女性に憧れをもっている女の子たちも多く、そういった子供たちの将来にしっかり向き合う必要があると考え始め、手に職をつけられればとスクールの開校を決意。

2019年には就職先の企業も退職し、フィリピンで貧困層の子どもが無料で学べるファッションスクールcoxco Lab(ココラボ)の開校に向け、本格的に動き始めました。

本当は2020年の開校予定でしたが、コロナの影響でフィリピンへ行けなくなってしまったので、日本で少しずつ準備を進め、来年2023年2月に遂に開校予定です。

現在、ファッションコース(デザイン、パターン、縫製)とトータルビューティーコース(ネイル、まつげエクステ等)の2つの軸で現地の学校とカリキュラムを作っています。技術だけでなく、SDGsや性教育なども含め、子供たちの未来に繋がる学びの場を提供できるように努めています。

「coxco(ココ)」誕生

社会課題と向き合うメディア

スクールを開校する以上、そこで学んだ知識を生かす、受け皿になる場がなければ無責任だと感じ、2020年に「coxco(ココ)」というブランドを立ち上げました。将来的には「coxco Lab(ココラボ)」の卒業生たちを、デザインや縫製などのかたちで雇用する予定です。

「coxco(ココ)」は、ファッションブランドですが、私たちがつくるものは服ではなく、服のかたちをした、社会課題と向きあうメディアです。単に服を作っているだけではなく、服の大量廃棄・海の問題・コットン農家の問題などをテーマにしながら服を作っています。

人との出会いをデザインに

例えば、インドのコットン農家さんが年間3万人自殺しているという現状については、賃金の安さや農薬の値段など様々な背景があります。私たちは、そういった課題に取り組み支援する団体が作るコットンを用いて洋服をデザインするなど、課題と向き合う様々な人との出会いがきっかけでものづくりが始まっています。

その服を手に取ってくださる人にもそういった社会の課題が伝わり、広がっていけば嬉しいです。

点から線になる未来を描いて

これまでに様々な社会課題と向き合ってきましたが、一時的な支援でその先がないと、子供たちの未来がそこで終わってしまうことがあります。ですので、「DEAR ME」のファッションショーでファッションやメイクに興味を持った子供たちが、次は「coxco Lab(ココラボ)」で学ぶ、そこで学んだ経験を生かして「coxco(ココ)」に就職する、そうやって長期的な目線で一人ひとりの人生に向き合うことが大切だと考えています。

これまでにこの3つの点を作ってきました。次は、この点点が繋がって線になり、子供たちの未来を一緒に作っていければと思います。

>「coxco(ココ)」はこちら→

スマセル×DEAR MEファッションショー

DEAR MEとスマセルが出会ってから約2年。今回は2022年にフィリピンで行われるDEAR MEファッションショーへスマセルから衣類を提供させていただきました。

子供たちが着たいと思う衣装を自分で描き、そのデザインに基づいてDEAR MEでリメイクをするための服をスマセルから選定。ステージで子供たちが身にまとう素敵な衣装が完成しました。

2022年6月に行われるファッションショーを楽しみにしています!

 

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