スマセルマガジン

インタビュー

❝鞄ではなく「相棒」❞情熱を持って革と向き合うライフスタイルブランドgenten様にインタビュー


今回は、環境を大切にした暮らしを発信するブランド「genten(ゲンテン)」を展開する株式会社クイーポ窪谷様、荒井様、尾山様にインタビュー。
「相棒」と呼ばれるお客様の愛着品になれるよう、「作る→選ぶ→直す」の循環を大切に、愛情を込めたモノづくりを展開。創業の背景から、情熱を込めたモノづくり、革の楽しみ方についてまで、詳しくお話しを伺いました。

原点は環境破壊にあり

1990年代初期、クイーポ創業者である岡田國久(おかだくにひさ)氏は「20世紀は自然破壊の時代だった。地球の生態系が変わるくらいにね。だから我々は、それを早く修正しなくちゃならない。子どもや孫たちのために、できるだけ昔のような環境を取り戻してやらなくては。自然が壊されたまま21世紀を迎えるわけにはいかないじゃないか」と発言しています。岡田の頭の中では既にエコロジーをコンセプトにした新しいブランドを立ち上げたいという想いが芽生えていました。
その後1997年に中国を訪れた際、人間のエゴで自然が破壊され、ダムが建設されているのを目の当たりにしました。そこで、「人間も自然の一部である」という原点に立ち返り、環境を大切にした暮らしをしなければ地球を守ることができないと考え、1999年に立ち上げたのがgentenというブランドです。
しかし当時は長きにわたり使用することができる革製品が衰退傾向にあり、軽くて使い勝手のいいナイロン素材が全盛期。社員の多くは、革製品は売れないと反対意見を持つなか、サンプル製作を熱心に行い、上がってくる度に岡田自身で確認しては「魂が入っていない!」と何度も作り直しを行いました。
そうやってデザインから素材一つ一つに至るまで、情熱と時間をかけ試行錯誤する日々が続き、次第に「環境に配慮します」「限りある資源を大切にします」「長く愛着を持てるモノづくりを目指します」の3つの理念のもとにgentenは形となり誕生しました。

情熱を込めたモノづくりを

我が子への愛情のように

「お客様に長く大切に使っていただくにはどうしたらいいだろうか?」それを考え、行き着いた先が、お客様が持ち帰ってくださった商品に対して“愛着を持っていただく“ことでした。愛着を持っていただくことで、大切に、そして長い時間を一緒に過ごしていただきたい。
では次に、「その愛着を持っていただくためにはどうすべきか?」そのためには作り手である私たちが“愛情を込めて作る”ことが何より大切だと考えました。弊社の商品は全て、親が子供に愛情を込めて作ったもののように、一つ一つの工程において、職人が手間ひまかけて作るよう心掛けています。

デザインと機能性を両立

愛着を持っていただくための一つとして、デザイン性だけでなく機能美にもこだわっています。1つの商品を生み出すまでに、20〜30通りのデザインを考え、お客様が使われるであろうシーンをイメージし、細部にまで調整を重ねます。
例えば、リュックサックの場合、ベルトをあえてヘリに合わせることで革がはねないよう工夫するなど、細部に至るまでデザインと機能性の両立を目指しています。

こだわりは全ての素材選びから

また、我々の理念である「環境に配慮します」「限りある資源を大切にします」「長く愛着を持てるモノづくりを目指します」というこの3つに当てはまる素材しか極力使わず、モノづくりを行っています。革はもちろん、生地、糸、裏地などに至るまで、全て燃やしても有害な物質が発生せず、土に還る素材を採用。創業以来、「素材そのものの本質を見る」ということを大切にしてきました。

味わい深いイタリアンレザー

「皮」を丈夫で腐りにくい「革」に変える作業を「なめし」と言います。弊社の定番商品では、有害物質が発生しない植物性のタンニンを使用し、1ヶ月以上の時間をかけ丁寧になめしているバダラッシ・カルロ社のバケッタレザーと言われるイタリアンレザーを採用。化学薬品を使用した革に比べ、天然成分でなめすことで革の均一性は低くなってしまうのですが、その分一点一点が独自の風合いを持つ、味わい深い製品に仕上がるんです。表情豊かなシボが、しっとりと柔らかく手になじみ、時間が経つにつれてツヤを増し、落ちついた輝きを見せてくれます。
だからこそ、使っていくうちにできた傷や色の変化が持ち主の思い出となり、それぞれの生活に馴染んでいくんです。

職人たちの技で縫い上げる

こうして出来上がったレザーは、東京市谷にあるgentenのショップ併設の工房などに運ばれ、職人たちが一つひとつ手縫いやミシンを用いてバッグに仕上げていきます。特に極太の麻糸を二本針で縫い上げるハンドステッチは、gentenが最も大切にしている技法。一針一針の手仕事が堅牢なステッチラインとなって、長くお使いいただけるモノづくりと味わいにつながっています。
こうした技法を用いてgentenらしいアイテムを生み出せるのも、自社に働く職人がいるからこそ。そして創業30年以上になるタイの自社工場でも、スタッフが一緒になって日々制作を行っております。タイに自社工場を作った理由は多数ありますが、大きなきっかけは「手づくり大国、タイ」と呼ばれるように、タイは手先の器用な方が多く、きめ細やかなことに対しての情熱を持っているという国民性もあり、弊社が求めるモノづくりの方向性と一致していたことです。もうひとつの大きな理由は「途上国の貧困の社会から雇用を生み出すことで、多くの人々の生活を支える役割を担いたかった」からです。従業員一人ひとりの幸せを考え、現地の方々の福利厚生もしっかりと整備。自分達が教えることで成長してきたのではなく、私たちもタイの方々と一緒に成長してきたと考えており、今後も共により良いモノづくりを目指すパートナーとして技術を磨いていければと思っています。

経年変化を楽しんでもらいたい

「相棒」としてのgenten

弊社の商品は、仕事などで頻繁に使う方で5年、長い方だと20年くらいは使っていただいています。
鞄は人間が手に持って重みがかかる想定で作られているので、適度にメンテナンスをしながら日常的に使ってあげることが大切です。使い込むことで革が本来持っている油を循環し健康な状態になり、反対に全く使わなくなると急激に衰えてしまう、革はまさに「人の肌」のように生きているんです。
お客様のライフスタイル、お手入れの仕方、天候などによって革の育ち方も違います。だんだん艶が出たりシミ、傷ができたり、変化していくのです。
ヨーロッパではずっと同じところに住み続け、それを「古い」ではなく「味がある」と受け取る文化が根付いています。弊社の革製品においても、そういった経年変化を楽しんで頂きながら、ただの鞄ではなく「相棒」として、物以上の価値をお客様一人ひとりに体感して頂ければ大変嬉しく思います。

リメイクプロジェクト「かたわらのgenten」

こうして大切に育てていただいた相棒ですが、お客様のライフスタイルや好みの変化にともなって使う機会が減ってしまうのも事実。そこで我々はそういったgentenのバッグや財布などの小物をリメイクする「かたわらのgenten」という取り組みをスタートしました。
愛用品をご持参いただき、お客様とどの部分を使って何につくりかえるのかのご相談を職人と一緒に行った上で進めます。長年の愛用によって経年変化した革のバッグや財布は、他にはない世界に一つだけのもの。バッグのなかでも色の変化が特に美しい部分や、記憶に残り深い味わいとなっているシミやキズ、そんな思い入れや思い出深い部分も可能な限り素材として生かしてリメイクすることで、相棒として手元に残していただけるモノへとリメイクします。
>詳しくはこちら

共鳴しあう場「#つどいのgenten」

2020年、「#つどいのgenten」というファンコミュニティを設立しました。gentenのファン(通称:ゲンテナー)が集まり、革の経年変化の様子やお手入れ、それらを用いたコーディネイトや、これまで育ててきた愛用品についてお互いに語り合える場となっています。
弊社の商品に愛着を持っている方同士が気軽にコミュニケーションをとれる場所があればという想いで作り、ツヤ、手触り、色や形の変化など、日々感じているお気に入りのバッグや財布への想いを誰かに伝え、共感できる集いの場になってくれれば嬉しいですね。
いつもそばにいる相棒として、お客様と共に育まれてきたブランドgenten。
お話しいただく言葉の端々からgentenに対しての情熱を感じると同時に、これからも「相棒」として愛され続けていくのだと感じました。

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