インタビュー

働く女性を魅了するシャツを生み出すNARACAMICIE様にインタビュー

今回は、独自のデザイン性や色合いが魅力のシャツを中心に、働く女性から支持を集め続けているNARACAMICIE(ナラ カミーチェ)ジャパン CMO藤井様とMarketing担当高橋様にインタビュー。
人気の秘訣から、ものづくりへのこだわり、サスティナブルへの取り組みまで、幅広くお伺いすることができました。ぜひご覧になってください。

ファッションの主役になるシャツを

(写真:Marketing・PR担当 高橋由衣様)

豊富なデザインとカラーバリエーション

NARACAMICIE(ナラ カミーチェ)は、イタリア発祥のオリジナルシャツ・ブラウスなどを取り扱うブランド。1984年イタリア ミラノで創業。弊社最大の特長は、シャツ・ブラウスの豊富なデザインやプリント・カラーバリエーション。全てのシャツとブラウスはヨーロッパで縫製・染色を行っており、大きなフリルやボウタイ、華やかな柄などのデザイン、イタリアならではのカラーを使ったものなど、多彩なシャツ、ブラウスを発表し続けています。

シャツに特化し続けて

シャツが占める割合は、アパレル業界全体の2~3割程度と言われています。ブランド名である”カミーチェ”がイタリア語でシャツ、ブラウスを意味する通り、私たちは従来までファッションのわき役であったシャツをファッションの主役として考えているので、一年を通し商品全体の6~7割をシャツが占めています。
このように、レディースでシャツに特化したブランドは、日本で弊社のみなのではないかと自負しております。

きちんと上品に

弊社の商品は、40代中心に有職者や学校の先生、弁護士、議員など、ジャケットを羽織る職業の方を中心にご愛用頂いております。きちんとしていて上品に見えるというのは、日本人ならではの洋服を選ぶ基準なのかと感じています。

また、入社式や入学式の記念として親子でご来店頂き「メモリアルシャツ」としてプレゼントされる方が多いのも特徴です。
この数年ですとコロナ禍でオンライン化が進み、窮屈でなくシワになりにくい上に着映えするというので、より幅広い層のお客さまに選んで頂けたのではないかと思います。

新たな提案方法を開始

また、私たちは1年を通して四季やイベントに沿ったシャツとジャケットのスタイルをベースに提案してきたのですが、今季からはニットをレイヤードしたコーディネートなど、新しい提案のバリエーションも増やしております。
お客さまに多様な着こなしを楽しんで頂ければ嬉しいですね。

ものづくりへのこだわり

美しいシルエットの秘訣

弊社では、女性ならではの丸みのある身体に心地よくフィットし、ボディラインをより魅力的に見せるためのパターンを採用。
計算されたダーツなどを効果的に用い、ボディを美しく演出するシルエットに仕上げています。また、デザインに合わせた素材の選定、ギャザーやフリルのテクニック、襟あきが美しく見えるボタン位置など、素材やディテールにも高度な工夫を重ねています。ボディ・マジックともいえる美しいシルエットは、こうしたこだわりから生まれているのです。

NARACAMICIEらしさを追及

私たちNARACAMICIE(ナラ カミーチェ)ジャパン製品のデザインは日本で企画しておりますが、製造は全てヨーロッパの工場で行っています。ヨーロッパならではの独特な柄や色合い、染めは特徴の一つでもあります。

また、ものづくりで大切にしているのは、お客様とのコミュニケーションを取ることです。ご来店頂くお客さまとはもちろん、インフルエンサーの方の着こなしを学び、次の商品企画へ活かすこともあります。常に「今のお客様をどうしたらもっと綺麗にできるか?」に重点を置き、少し先のお客さまを想像しデザインを決めているので、リピートしてくださるお客さまも多いのだと思います。

一般的なブランドはデザイナーズブランドのコレクションからトレンドのヒントを得てデザインに取り掛かりますが、弊社では常にNARACAMICIE(ナラ カミーチェ)らしいデザインを追及しているので、ファッションの流れ(コレクション)を見る前にデザインに取り掛かっています。とはいえ、全く変わらないデザインをお届けし続けているわけではなく、例えば定番のシャツなどの場合、基本的なデザインはそのままに、少しずつ新しさを意識しアップデートしていっています。

このようにトレンドを追って売るのではなく、「らしさ」を追求し続けているのは、数あるブランドの中でも珍しいのではないかと思います。

サスティナブルへの取り組み

普遍性のあるデザイン

弊社では無理にトレンドを追わず根幹をずらさないデザインを採用し、パターンや品質にもこだわっておりますので、長きに渡りご着用いただけます。そういった商品をお客さまにお届けすること自体がサスティナブルなのではないかと考えています。
実際に、私の叔母から娘に弊社のシャツを受け継ぎ使用していたということもありました。そうやって、親から娘、孫へと三世代に渡ってご愛用いただければ嬉しいですね。

素材や技術を再検討

近年、ヨーロッパでもファッションの持続可能性について意識されるようになってきています。
弊社では、再生繊維を積極的に採用しようという動きがあります。染色に対しても、現在サスティナブルを活かした技術を模索しているところです。

紙を見直して

店舗で使用する紙についても、社員一丸となって意識しています。販促物は使い捨てでなくラミネート加工を施し長期間使用したり、社内で書類のやり取りもほとんど無くなるなど、身近なところから取り組んでいます。

SMASELL(スマセル)について

以前から二次流通市場への可能性を感じていて、数年前からSMASELL(スマセル)に出品しています。
商品を長くご愛用いただく方が多い分、「お客様は着用しなくなった商品をどうしているんだろう?」と疑問に思っていたこともあり、今年の11月17日より回収BOXの設置を開始しました。
回収BOXとは、弊社で購入した古着商品をお持ちいただいた方に、店頭で使えるポイントを付与するサービスです。その場でポイント付与が可能で、最近ですとシャツを数点持ってこられ、そのままポイントを使ってコートを購入頂いたお客さまもおられました。

現在、青山本店のみの設置ですが、今後は他店舗にも検討していきたいです。また、こういった取り組みが環境循環に繋がっているということも、お客さまにしっかり周知していければと思っています。

 

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