今回は、細かい刺繍や装飾、ぬくもりを感じるデザインが大人の女性たちを魅了する人気ブランドFanaka(ファナカ)の企画・生産を始め、大手アパレルブランドのOEM生産なども行うコスモトレーディング株式会社の代表取締役社長 根本様に、ブランドコンセプトからインドでのモノづくり、今後の展望についてまで幅広くインタビュー。
インドでの生産にこだわる理由や、生産現場の現状・苦戦した点など、興味深いお話しをお伺いすることができましたので、ぜひご覧になってください。
大人の女性のオフシーンをイメージしたブランド
Fanaka(ファナカ)は、大人の女性がリラックスしてオフの時間を過ごせる柔らかさをテーマにしたブランドです。
ぬくもりのあるふんわりな部分と繊細できれいな部分を融合し、色のあるNaturalさを、易しく、時に楽しく仕上げています。
インドでのモノづくりへのこだわり
創業当時からインドで生産
弊社は、約40年前の創業当時からインドの工場で生産を行ってきました。当時多くの商社が中国へ進出する中、以前からインドとの繋がりがあったことや、他社と差別化できることもあり、インドでモノづくりを始めました。
ただインドは非常に暑い国なので、夏物のコットンは多いのですが冬物の素材が流通しておらず、日本の四季を考慮すると1年を通して服を作るのは難しいんです。そのため冬物は中国・韓国で作っていますが、その凝ったデザインなどから、インドで生産する商品が弊社の強みとなっています。
あたたかみのある凝ったデザインが強み
デザインについては弊社のデザイナーと私で考え、インドに生産を委託しています。日本の流行を取り入れ弊社なりにアレンジしてデザインすることもあれば、インドを歩きまわり新しいデザインの服や素材を見つけて、それらを持ち帰って参考にする場合もあります。
インドはレースや手刺繍など、手作り感のあるもの、所謂「クラフト」と呼ばれる機械的でなくあたたかみのあるものが得意なんです。
手先が器用な職人も多く、繊細なレースを一つ一つ縫い合わせたり、ピンタックで柔らかさや繊細さを表現したり、そういった手の込んだデザインを求めインド製にこだわり続けています。また、現地を歩きまわって新しいレースの縫製やデザインアイデアを開拓することで、自社独自のレースを生み出してきました。
お客さまから「この繊細はレースのデザインはやっぱり他のメーカーにはないよね」と言われることも多く、そういったご意見はやりがいにも繋がっていますね。
現地との繋がりを大切に
私自身は、2002年に初めてインドへ行きました。この5~6年はオーダーも増え、3ヶ月に1回ぐらいの頻度で現地の生産現場を見に行ったり、新しいデザインや素材を探しに行っていました。
残念ながら、コロナウイルスの感染拡大を受け、ここ1年以上は行っていませんが、これまでの関係性があるからこそ、現地との連携は今も順調なんです。
国柄や国民性の違いを乗り越えて
商品の品質においては、日本基準が高すぎることもあり、インド基準をクリアしていても日本ではB品と言われることがあります。その点では苦労してきましたね。
あとは、日本とインドでは時間の感覚が違うところもあり、納期通りに納品されず苦戦することもよくあります。国民性の問題なので仕方ないところもありますが、そこを計算に入れ、スケジュールを組む必要があるんです。
このような苦労もありますが、インドの国柄や国民性を理解した上でこれからもインドでのモノづくりにこだわっていきたいと考えています。
アパレル業界を通して見るインドの現状
根強く残るカースト制度
インドでは、今でもカースト制度が根付いており、貧富の差は激しく、物乞いやその日暮らしの貧しい方たちも多くいます。日本人視点から見ると、かなりショックを受ける現状です。
アパレルの工場内にも段階があり、社長、工場長、シニアスタッフ、アシスタントと続き、現場で作業をする職人が一番下の段階になります。
地方から出稼ぎにくる職人達の現状
現場で作業をする職人達は、地方から出稼ぎに来ている方も多く、月給や時給制ではなく、1枚あたりの給料形態になっています。そのため、休みなく働く方も多くいます。
また、インド素材が夏向きのものが多いので、9月〜5月ぐらいが繁忙期、6〜8月が閑散期となっています。閑散期には工場で働く職人の数を、100人から半数の50人程度に減らさざるを得ず、その人たちの仕事は一時的になくなってしまいます。
最近ではインドの都心部でコロナウイルスの感染が拡大し、工場に集まることに不安に感じた職人達が、比較的に安全な地方へ帰ってしまうケースも増えています。
現地の雇用を生み出す
お伝えしてきている通り、弊社の商品はインドで働く手先の器用な職人達によって、成り立っています。
日本で販売数を増やし、新たなオーダーの枚数が増えれば、彼らの仕事を増やすことができる、その結果、インドの発展や彼らの長期的な支援に繋がっていればいいなと思っています。
近年大手アパレル企業の別注オーダー等も増えてきているので、現地に沢山のオーダーができるよう引き続き努めていきたいですね。
今後はEC販売にも注力していきたい
コスモトレーディング株式会社
代表取締役社長 根本様
コロナ禍でアパレル業界も厳しい状況が続いていますが、今後はSMASELL(スマセル)などのEC販売にも更に注力していきたいですね。将来的には、海外のお客さまにも商品をお届けすることも視野に入れています。
これからも、自分たちのブランド、そしてモノづくりへのこだわりをお客さまに伝えながら、商品を販売していきたいですね。
こだわりの詰まったFanaka(ファナカ)の商品
涼し気な刺繍入りのブラウスや夏らしい柄が素敵なスカートなど、スマセルならFanaka(ファナカ)の大人可愛い商品をお得に購入できます。
ぜひ一度ご覧になってください。
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綿ストライプドビーチュニック ¥1,746(税抜) 66%OFF※ オーバーサイズが可愛いストライプドビー柄のピンタック入りチュニックです。 商品詳細はこちら |
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※2021年6月現在の価格となっています。
※予告なく価格変更及び販売を終了する場合がございます。予めご了承ください。
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