今回はウエットスーツを含むサーフウエアを始め、タウンユースできる衣類、スノーウエアまで様々な商品で、長きに渡り世界中から人気を集めているリップカール様に、ブランドビジョンからサスティナビリティに対する想いまで幅広くインタビュー。
快く取材に応じてくださったリップカールジャパン株式会社 代表取締役 仁科様は、オーストラリアで約30年過ごし、日本に帰国したばかり。海外と日本のサスティナビリティへの想いや取り組みの差など、興味深いことを数多くお話し頂きました。
自然と触れ合い感じることを大切に
リップカールジャパン株式会社
代表取締役 仁科(にしな)様
リップカールジャパンは、サーファーが全国から集まる湘南の地に本社を構えています。私もずっとサーフィンを趣味に過ごしてきました。海が近いので仕事に行き詰った時は海辺へでかけます。人間関係で相手に対しての期待や葛藤など、思い通りにいかないことがあるとマイナスな気持ちが入ってしまうことがありますが、自然相手では自分の思い通りにいかないことの方が当たり前。そういった環境があることに海を眺めていると気付かされ、自然と前向きな気持ちになれますね。
また自然と接していると、夏は地球温暖化が進み年々暑くなってきていると肌で感じますね。世界的に環境が著しく変化していく中で、日本に住む者として、人として、自分に何ができるのだろうと考えさせられるきっかけになっています。
探求心こそがブランドの原動力
Rip Curl(リップカール)は、“The Seach(ザ サーチ)” 探求し続ける人たちのための会社。サーファーによって、サーファーのためにクリエイトされ、1969年の創業から50年以上もの間、最高のクルーを通してサーフ業界をリードしてきました。
ブランドビジョンである「全て私たちの行う行動(言動)がUltimate Surfing Companyであり続ける」が意味する通り、例えば「こんな感じでサーフィンを毎日し続けたい」という想いからサーフボードを削り始め、「冬にもサーフィンがしたい」という強い願いからウェットスーツは誕生しました。全ては探求心に基づいてモノづくりをしてきているんです。衣類に関して言えば、そういった想いや願いから生まれた物を身に着けることによって、そこに属しているという意識も芽生えてきますね。
サスティナビリティに対する想い
まずは測定することから
日本はサスティナビリティに関して、発展途上なところがありますね。例えば、海外では物流で何キロ動いているか、営業が何キロ移動したか、オフィスや店舗の電気代、ゴミの排出量、全て測定し把握しているんです。
そういったことも今後日本でやっていきたいのですが、実はまだ日本の国自体がそれらの測定方法が整っていないんです。そのあたりは、今後の課題として捉えています。
課題1つ1つに向き合っていきたい
紙一つとっても、日本では機密文書はシュレッダーにかけて処分していますが、これだと用紙のリサイクルができないので、機密文書は鍵を付けて保管し溶解処理するなどの対応もできると思うんです。
その他、物流においても密に連絡を取り合うことなどで、無駄な動きを省けると思いますし、FAXについてもe-FAX※1に切り替えることで資源の無駄使いを大幅に削減できると思っています。
そういった課題を1つずつどうしていくか、ファッションのことだけではなく日常の小さな行動から見直す積み重ねが大切になってくると感じています。
※1 FAX回線を使用せずインターネットを通じてFAXの送受信を可能にするシステム
ウエットスーツのリサイクルを目指して
リップカール発祥地であるオーストラリアではテラサイクル※2と力を合わせ、ウエットスーツのリサイクルを始めました。
日本の企業でも裁断しリサイクルしようと試みているところもありますが、ウエットスーツのリサイクルは技術的にもまだ難しいのが現状です。素材の特性やコスト面なども踏まえこれから模索していきたいなと考えています。
※2 リサイクル出来ないと思われてきたものの資源化に取り組む米国の民間企業
伝えていく努力も大切に
まだ日本ではこういったサスティナビリティへの取り組みは理解されにくい風潮が残っているように感じます。「難しいですよね」と言って片付けられてしまったりすることも多く、確かに難しい課題なのですが、伝えていく努力は必要だと思います。
SDGsに関しても、誰かが発信し始めたからこそこんなに広がっているわけですし。日本基準に甘んじずに良いと思った取り組みについては海外を追って、進んでそれらを発信していければと思っています。
在庫は廃棄せず最後の1点までお届けしたい
左:リップカールジャパン株式会社 代表取締役 仁科様
右:弊社 代表取締役 福屋
在庫の回転については常に話し合いの場を
現在、在庫の見える化にも積極的に取り組んでいます。デッドストックはどれだけあって、それがどのシーズンのものなのかの把握や、回転率等を抽出し、眠っているものをどうやって動かしていくかといった課題は毎週のように話し合っていますね。
日本で消化できなかった商品はオーストラリアのアウトレットで販売するなど、在庫をどう回転していくかは常に意識するようにしています。
スマセルの出品形態に強く共感しました
御社の自己出品、委託販売、買取販売、この段階に分けた出品形態は、在庫を最後まで廃棄せずに売り切ることができるのでとてもいいでですね。
これは本当にすごいことで、自然のこと、私たちのことを考えてくださっており、大変共感しますし、だからこそ安心して出品できると考えています。
夏までにゲットしたい商品が多数入荷
水着からサーフスーツ、タウンユースできる衣類や小物類まで、スマセルならリップカールの商品がお得に購入できます。夏らしい鮮やかな色のものから、着回せるシンプルなデザインのものまで、豊富に取り揃えています。ぜひ一度ご覧になってください。
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