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“自分たちで循環させたい”メルローズ様が考えるサステナブルの在り方とは?

“自分たちで循環させたい”メルローズ様が考えるサステナブルの在り方とは?

今回は、1973年の設立以来、TIARA(ティアラ)やLiesse(リエス)など、着る人の個性を引き出す数々のブランドを生み出してきたMELROSE(メルローズ)の小川様と篠木様にインタビュー。
設立当時からの変わらぬ想いやサステナブルへの取り組みの数々まで、お伺いすることができました。

個性を引き出すための服づくり

「服ーそれはあくまでも着る人のためにある。」1973年6月メルローズを設立して以来、私たちのものづくりの原点は、 このごく当たり前の発想にあります。

設立当時はまだアメカジが主流の時代。制服のように、皆が同じようなデザインの洋服を身に着けていた時代から、私たちは「個」というものを大事にし、服自身に強い個性を語らせることを好まず、むしろ着る人が自由にコーディネートして、自分自身の個性を引き出すための服づくりを考え、実行してきました。

設立から現在に至るまで、半世紀近くに渡り、MELROSE(メルローズ)は新しいブランドを送り出してきましたが、デザイナーでもある弊社代表武内をはじめ、社員皆が感性を研ぎ澄ましながら「ワクワクを持ち続けるためにはどうしたらいいだろう」と常に考えてきたので、ものづくりの原点と姿勢は今も設立当時と変わりません。その時代の空気をアレンジしたデザインには、微妙な変化はありますが、核となるテイストに揺るぎはなく、洋服というのは「自由」や「個性」から生まれてくるものだと常に思うのです。

「個性を大事に、多様化する価値観を取り入れていこう」そんな想いが込められたブランド、メルローズ。それはやがて、ひとつの「トラディショナル」として残っていくのだと確信しています。

サステナブルへの取り組み

きっかけは身近なところに

近所の海岸線を歩いていた時、そこにはたくさんのゴミが落ちていて、それらをサーファーの方たちが熱心に拾っている様子を目にしたのが、サステナブルへの取り組みについて考え始めたきっかけです。
持続可能な地球環境の為にまず「私たちに何が出来るのか」を考え、少しずつでも取り組み、義務感ではなく、楽しみながら活動することで結果として継続していくことが出来ると思うのです。

「紙」と向き合って

こうしてゴミ拾いから始まり、次に「社内でも何かできるのではないか?」と考えたのが「紙」でした。
当時、社内でのデジタル化が進んでいなかったので、まずはコピー用紙を出さないようにする等のペーパーレス活動から始まり、来客に提供するお茶も紙コップでなくグラス類に切り替え、現在では社内で利用する紙を、FSC※に認定されているものになるべく変える動きも進んでいます。
まだ研究段階ではありますが、製造工程等で不良品となってしまった洋服を粉砕し、パルプ(紙)に変えて、名刺へ再生することにもチャレンジしています。

※FSC(Forest Stewardship Council、森林管理協議会)は、責任ある森林管理を世界に普及させることを目的とする、独立した非営利団体。FSC認証は、多くの消費者、環境団体、企業などから支持を集め、世界で最も信頼度の高い森林認証制度として国際的に知られている。

行動力も大切に

社内のこうした動きをきっかけに、サステナブル関連の展示会に行くなど、積極的に情報収集するようになりました。

例えば、展示会でバナナでの木で作られた紙を見て、「紙ってなんだったんだろう?」と改めて考えるようになり、実際に製造している会社に相談し、衣類をパルプへ変えられないか何度も訪問を重ねて試作してもらいました。

このように、常に広い視野を持ちながら、可能性があることから積極的に取り組んでいく姿勢は大切にしたいと考えています。

広がる取り組みの数々

循環型ハンガー

社内や取引先等の協力もあり、今では様々な取り組みへと広がりました。生産時に出た端材や製品を、専門業者に委託しリサイクルハンガーに再生する取り組みも進んでいますし、商品納品時のハンガーも従来は新品のものが使用されていたのですが、リサイクル可能な循環型のものに変更し、「廃棄しない」を徹底するよう心掛けています。

EcoBiz BoxやPLA素材、バイオマス袋の導入

またその他にも、服を店舗間で移動させる際の梱包ダンボールを使いまわし可能な布製のEcoBizBoxという梱包材にしたり、フェイスカバーや国内での製品袋(PP袋)の一部をPLA素材※1やバイオマス※2に変更し始めています。

単純に「エコになる取り組みをやったらいい。」というわけではなく、ダンボール利用時と比べてEcoBizBoxを使用することでどれくらいの費用対効果に繋がるかなども検証し、企業としての持続可能性を意識して取り組んでいます。

現段階では約1,000個ほど採用しており、今後の費用対効果を見ながら2,000個、3,000個と増やしていこうと考えています。

※1 ポリ乳酸、自然に還る素材
※2  動植物から生まれた、再生可能な有機資源

お洋服の寄付

発生してしまった残布をどう活かすかといった活動の他にも、我々が持つ少しのキズや汚れで販売することが出来ない商品を国内で必要とする人に一人でも多く活用していただければと思い、女性向けシェルター※や母子生活支援施設で過ごす女性を対象にお洋服の寄付なども行っています。

※シェルターはDV被害などで苦しむ女性が一時的に滞在する場所です。

広めたい」から始まった社内報

サステナブルへの取り組みの体制としては、実はまだ2、3人と小規模で、誰かを担当として進めているわけでなく、自主的に集まって行っている状況なんです。

しかし、これらの活動を自分たちだけで考えているだけでは小さなアクションになってしまうので、まずは社内の皆に知ってもらうことが大切だと考え、「MELROSE GREEN PROJECT」と名付けたこれらのサステナブル活動を、社内報を通じて定期的に発信しています。

今取り組んでいる活動内容や啓蒙を行い、今後は更なる意見を社内から吸い上げていきたいと考えています。

サステナブルとファッション

弊社には「ファッションをお客さまと共に楽しみたい」「自由を表現しよう」というビジョンが基本にありますので、現段階では全ての製品をサステナブル素材といった取組は難しいのですが、一緒にファッションもサステナブルも楽しめる環境を創造していきたいと考えています。

サステナブルへの取り組みは、行動に移したからといって結果がすぐに出るものでもないので、「本当にこれでいいのかな?」と常に模索している部分もありますが、「自分たちが出したものを自分たちで循環させる」ということを常に意識しながら、今後どうしていくか考え、進めていきたいです。

衣類廃棄のない社会を目指して

サステナブルマーケットを企画

衣料廃棄問題に、お客さまと一緒に向き合い、一層楽しく取り組みたいという気持ちから、環境とお財布にやさしい、サステナブルマーケットを期間限定で企画しました。
お客様からも大変好評を頂いており、これからもこういった企画は継続していければと思います。

サステナブルマーケットについては詳細はこちら→https://store.melrose.co.jp/news/315

最後の1点までお届けしたい、適正在庫の徹底

また、多様化する価値観に対応するためにも商品の型数は減らしたくないのですが、「在庫を作りすぎない」ということは徹底して取り組んでいます。
1商品ずつ数枚単位で製造数は決めており、少ないときはSKU※で30~50枚のみの場合もあります。

※ストックキーピングユニット(Stock keeping Unit)の略。在庫管理上の最小の品目数を数える単位。

1つの服を作るために、100人~1,000人以上もの人が関わっています。その服が一度も袖を通されずに廃棄されてしまうというのは、私たちとしても本当に耐え難いことです。ですので、SMASELL(スマセル)の「廃棄のない循環型社会」を目指す姿勢に、私たちも共感しています。

洋服は可能であれば、最後の1点までお客様にお届けしたいですし、企業としても地球環境にやさしい経営を理想としています。そんな中で色々な壁があり、やりたいけどやれないことも沢山あるのも事実です。しかし、そこは進むと必ずあたる壁なので、前向きに捉え、社員一丸となって超えていければと考えています。

 

 

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