サスティナブル

クールアースデーの日に考えるアパレル産業の環境汚染と私たちができること

クールアースデーとは?

七夕は、国民一人一人が地球環境の大切さを考える日です。それぞれができる地球温暖化対策を推進するために、毎年7月7日が、クールアースデーと制定されました。正確には、「天の川を見ながら、家庭や職場において、地球環境の大切さを日本国民全体で再確認し、低炭素社会への歩みを実感するとともに、それぞれができる地球温暖化対策の取組を推進するための日」です。

ファッション業界でも、地球温暖化や気候変動は避けては通れない課題です。サスティナブルファッションを推進する私たちが、ファッションのエシカル消費※を紹介していきます。

※エシカル消費:社会課題を意識し、人・社会・地域・環境に配慮をした消費活動をすること。

アパレル産業と地球温暖化

アパレル産業は、製造にかかるエネルギーの使用量や水の使用量から、環境負荷が非常に大きい産業です。さらに、コスト削減を目指した大量生産が地球温暖化を加速させています。近年、環境に与える影響を考慮するサスティナブルファッションへの取り組みは急速に広がっており、消費者に責任ある消費活動が求められています。

洋服が作られてから破棄されるまでに、様々な工程があり、それぞれの段階で環境への影響があります。原材料を調達する段階では、コットンなど天然繊維の栽培にかかる水消費や土壌汚染など、ポリエステルなど合成繊維に関しても、石油資源の使用や工場でのCO2排出などが問題視されています。日本のアパレル産業全体で、原材料調達から製造段階までに排出される環境負荷の総量は、1年間で、CO2排出量が約90,000kt、水消費量が約83億㎥、端材等排出量が約45,000tになります。服を一着作るために、CO2排出量約25.5kg(500mlのペットボトル約255本製造分)、水消費量約2,300ℓ(浴槽約11杯分)が排出されます。※

※環境省調べ

 

店頭で売られている洋服一着一着を製造するために、大量のCO2が排出されています。そして、原料となる資源の栽培や染色などで、大量の水が使用され、製造過程で余った生地や端材などの破棄物も環境に負担がかかります。大量に衣服が生産されている昨今、環境負荷は大きくなるばかりです。

手放した後の服の行方として、リサイクルしたり、古着として販売したり、譲渡や寄付したりなど手放す手段はいくつかありますが、約7割の衣類が可燃ごみ、または不燃ごみとして破棄されます。これを古着屋などでの再流通や回収に回すことが環境負荷を減らすことにつながります。

ゴミに出される服は、焼却施設にいき、その後、処分、または埋め立てられます。1日あたりに、焼却、または埋め立てられる衣類の総量は、平均で約1,300tになります。年間にすると、約48万tになります。衣服を処理するためにも、環境負荷が生じており、再利用と資源化が重要になります。※

※環境省調べ

消費者ができること

サスティナビリティを重視しているブランドや服を選ぶ

服を購入する際に、製造過程や使われている材料について調べて、環境負荷が少ない衣類を選ぶことが重要です。近年、ファストファッションのブランドでも、表示ラベルや商品情報を見ると、「オーガニック」や「リサイクル」と書いていることがあります。そういうアイテムを積極的に選ぶことは、自分自身に対してメリットがあるだけでなく、企業がサステナビリティを促進することの後押しになります。

サスティナブルであることを重視しているブランドは、生産過程にこだわりがあることが多く、ブランドの背景を知ることで、共感できるブランドに出会えるかもしれません。大量生産された服を安く買って処分してしまうのではなく、長く使いたいと思える服を買って大切に使用することが、責任ある消費活動になります。

古着を選ぶ

新品の服ではなく、古着を買うことは、環境負荷を減らすための立派なアクションです。古着の市場は、世界中で大きくなっており、日本でも古着を扱う店舗やオンラインショップは増え続けています。「価格が安いから」、「人と被らないファッションができるから」というメリットだけでなく、環境のことを考えると、古着を買うことはすごく意味があります。

古着として売る・寄付

いらなくなった服をただ捨てるのではなく、古着として売れば、ちょっとしたお小遣いになり、環境負荷を減らすことにもなります。オンラインでも古着の売買ができるようになり、手軽に手放せることができます。

社会貢献がしたい人には、古着を寄付する、という手もあります。服が買えない人に届ける手段はいくつかあり、国内外の非営利団体に寄付をしたり、大手ファストファッションブランドの店頭では回収ボックスが設置されていることもあります。寄付された服は、発展途上国の貧しい人たちに贈られたり、リサイクルされて新しい服として販売されたりします。

洋服リメイク

もう着ることはないけど手放したくない服を持っている方はたくさんいると思います。リメイクをして、もっと着たい、利用したいと思えるような、服やアイテムに生まれ変わらせることは、SDGsの取り組みである「アップサイクル」になります。ボタンを付け替えたり、ワッペンを付けたりなど、簡単にできることで見た目の印象が変わります。裁縫を使って、Tシャツ生地をクッションのカバーにしたり、伸びにくい生地を、ポーチやバッグ、ブックカバーにリメイクして楽しむこともできます。

ウィファブリックの活動

私たちが運営するSMASELL(スマセル)では、本来廃棄される予定だった衣服をユーザーがお得に買えるプラットフォームを提供しています。破棄される前の衣類を買うことで、処分される服を減らすことができ、さらにお得におしゃれを楽しむことができます。(スマセルの詳しい取り組みについてはこちら

スマセルでは、スマセル内でアイテムを買うことで、削減されるCO2排出量を可視化しています。アイテムのカテゴリーや、組成素材によって焼却時に排出されるCO2を算出しています。

さらに、スマセルでの売り上げの一部が森林保全団体に寄付されます。音楽家の坂本龍一氏が代表を務める森林保全団体、一般社団法人more treesと一緒に、森林を守る活動を行っています。

おわりに

消費者の意識改革が、従来の、衣類の大量生産・大量消費・大量廃棄の流れを変えることにつながります。消費者の中で、再循環やサスティナブルファッションが当たり前になれば、アパレル産業がおこす環境負荷を抑制できます。地球環境を考える日であるクールアースデーに、ぜひ、今までのファッションの楽しみ方を考え直して、ファッションをもっと持続可能なものにできるよう一人一人が取り組んでみましょう。

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