なぜ「スマセル」というサービスが始められ、どんな想いで続いているのか?
事業立ち上げのきっかけやスマセルが描く世界をまとめてみました。
スマセルとは?
スマセルは、アパレル在庫を廃棄せず必要とする人へ届けたい企業が出品するサスティナブルアウトレットモールです。
新しい販売機会を生み出し「廃棄のない循環型社会」を目指しています。
2017年にスマセルがスタートしてから多数のユーザー、アパレルブランドにご利用頂いており、現在も続々と登録が増加しています。
▼スマセルの特徴
スマセルの特徴は、誰もが知っているような百貨店系ブランドからファストファッションまでを取り扱っている点です。それでも驚きの安さを実現できるのは、正規品だけでなくB品や古着、ファッションレンタル業者のレンタル後の商品なども扱っているためです。少しのほつれがある「B品」と言われるものや、一度着用された古着などの商材も取り扱うことによって、状態が良いにも関わらず売り切ることが難しくなった衣類をリーズナブルに再流通させられるのです。
もう一つの特徴は、アパレル廃棄の社会課題に取り組んでいるということです。
皆様は、繊維産業が「世界2番目の環境汚染産業」と呼ばれていることをご存じですか?家庭や法人から捨てられる服は年間およそ200億着以上とも言われており、これに伴い二酸化炭素の排出など、甚大な環境汚染を引き起こしています。なんと、世界で使用された服のうち、再利用やリサイクルのために回収されているのはわずか20%。残りの80%の服が埋め立てもしくは焼却処分となっている現実があるのです。中には一度も着られずに捨てられている衣類も多く存在します。
そこでスマセルは、これらの服を必要とする人へ循環させることで廃棄を減らし、この課題解決に貢献しています。
▼三方良しなビジネス「スマセル」
アパレルブランド側からするとまだ着れるのに顧客ニーズやシーズン変化の関係で手放さざるを得ない商品を必要としている人に届けられ、ユーザー側からすると店頭には並べられなくても状態の良い衣類などを低価格で購入でき、その上みんなで社会課題解決に取り組めるという、まさに「三方良し」なビジネスとなっているのが、「スマセル」です!
立ち上げの背景
代表の福屋は学生の頃からアパレル産業への関心が高く、学生時代には大手セレクトショップでの販売や、アメリカへの留学時にはアシスタントバイヤーとしての経験を経て、卒業後には大手の繊維商社で約10年間勤務した経験を持っています。そこでは企画から生産・販売までを一貫して行う業務に携わり、精力的にアパレル業界で活躍していました。
▼アパレル業界の課題
昔から分業制で出来上がったアパレル業界では、メーカーや問屋、小売店など、多くの関係者が複雑に絡み合っています。そのため、発注されたときに機会損失を生み出さないように余分に在庫を持つ「見込み生産」が当たり前となっています。福屋は、原料から生地・製品となる過程で多くの人と関わり想いの詰まった商品を多く見てきました。しかし、それらが定価では売れない「滞留在庫」と呼ばれる状態になると、一度も着られていないものですら泣く泣く廃棄処分される現場を目の当たりにし課題意識を覚えました。そして、これを何とかしたいという想いから事業立ち上げに至ったのです。
はじめはRDF(リデザインファクトリー)という、廃棄原料をデザインで再生させ製品にするというブランドの立ち上げからスタートしました。メディアで取り上げられ認知が広がっていくと同時に廃棄在庫となっている生地や製品の引き取り依頼が殺到し始めましたが、自社内で買い取り製品化するには時間と資金の限界があり断らせて頂くことが相次ぎました。
▼新たな方法の追求
しかしこのままでは起業当初の想いを貫くことは出来ないと、福屋は新しい方法を模索。
それであれば自社内だけで完結するのではなく、商品を必要としているユーザーと、アパレル在庫を廃棄せず必要とする人へ届けたいアパレルブランドを繋ぐサスティナブルアウトレットモールSMASELL(スマセル)を作ることが、自分たちに出来ることだと思い至ったのです!
スマセルが描く世界
そんなスマセルが目指すのは、ファッションをもっと楽しく持続可能なものにすることです。
私たちは、ファッションの楽しさは人生の楽しさに繋がると信じています。ファッションは本来、自分らしさや個性を表現し、自信に繋がるような楽しいものであると考えています。
しかし、近年では「良いものをより安く。」といった価格競争によって商品のコモディティ化が生じ、大量生産・大量廃棄の課題が大きくなってきました。
衣類の製造にはデザイナー、パタンナー、生地屋、縫製工場など多くの人の手を介して作られています。にも関わらず、廃棄処分される衣類の約半数が一度も袖を通されることなく廃棄されていると言われています。これは、作り手の気持ちを思うと胸が痛む現実です。
また、廃棄されようとしている衣類に関しても不要になったわけではなく、必要とする人へ届くきっかけが生まれず泣く泣く廃棄になってしまっている製品が多く存在します。これらを最後まで届け切ることで、作り手・売り手・買い手にとって価値の循環を生み出す場に繋がると考えています。
「服は着てもらってこそ。」
その想いで、作り手にとっても使い手にとってもファッションを楽しめる場の創造を目指しています。
スマセルが目指す先
現在、スマセル以外の多くの企業や団体もファッション業界の課題に取り組んでいます。不要衣類回収ボックスの店舗内設置、エシカルファッションやアップサイクル製品の開発など、業界側も消費者側も課題意識を持ち変化を求めていることは明らかです。
しかし、課題意識を持っていてもすぐに実践できるわけではありません。当たり前となった仕組みを変えたり、現場に携わる人々の考え方を変えることは容易なことではないのです。
スマセルが挑戦しているのは、滞留在庫を再循環させることを通して皆が幸せになれるような「新たな当たり前」を作ることです。
作られた全ての衣類を、最後の一点まで必要としている人に届けきる。今後もスマセルは皆様と共にファッションをもっと楽しく持続可能なものにするため、作り手と買い手の想いを紡ぐ場を提供してまいります!
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