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海外古着の仕入れ方法とおすすめサイト4選|総原価の計算シート付き【2026年版】

この記事で学べること

  • 2026年の海外古着仕入れの実情(輸入単価は4年で+82%)
  • 海外古着を仕入れる3つの方法と、個人で使えるオンラインサイト4選
  • 関税・送料・代行手数料まで含めた「総原価」の出し方(計算シート付き)
  • そのまま送れる見積もり依頼テンプレート
  • 海外と国内、どちらで仕入れるべきかの判断基準

古着ビジネスを始める方、海外の古着仕入れを検討している方へ。まず結論からお伝えします。

2026年の海外古着仕入れは「安いから」では選べない

結論から言えば、海外古着の仕入れは「安いから選ぶ」ものではなくなりました。古着の輸入単価はこの4年で+82%上昇しており、かつてのような価格差は縮小しています(詳しくは次の章で見ていきます)。

それでも海外仕入れには、価格では代えられない価値があります。日本にない一点物が手に入ること、特定のジャンルを厚く揃えられることです。

  • 海外が向いている方:一点物や特定ジャンルを厚く揃えたい/英語でのやり取りと待ち時間を許容できる/まとまった量を一度に仕入れられる
  • 国内が向いている方:総原価を読み違えたくない/小ロットで回転を優先したい/仕入れてすぐ売り場に出したい

この記事では仕入れの方法とサイトを紹介したうえで、関税・送料・代行手数料まで含めた総原価の出し方と、国内で仕入れる場合との比べ方を整理します。

この記事が仕入れ単価の「目安額」を載せない理由

この記事では「1ベールいくら」「1点あたりいくら」といった仕入れ単価の目安額を載せていません。

理由は単純で、その数字が動きすぎるからです。古着輸入のキロ単価は4年で+82%上昇し、物流費も上がり続けています。目安額を書いた記事は、公開された瞬間から古くなっていきます。実際、検索して出てくる「海外古着は安い」という情報の多くは、値上がりが起きる前のものです。

代わりに載せるのは、今日時点の数字をご自身で出すための手順です。後半の総原価シートと見積もり依頼テンプレートを使えば、いま自分が仕入れる条件での金額が出せます。

データで見る海外古着の値上がり

古着輸入のキロ単価推移: 2020年725円→2023年1,262円→2024年1,320円(財務省貿易統計)

財務省貿易統計によると、古着輸入のキロ単価は2020年の725円から2024年には1,320円へ、4年で+82%。輸入金額は2000年以降で最高を更新しました(リサイクル通信・2025年2月)。

財務省貿易統計によると、古着輸入のキロ単価は2020年の725円から、2023年は1,262円、2024年には1,320円へと上昇しました。4年で+82%です。輸入金額も2000年以降で最高を更新しています(リサイクル通信・2025年2月)。

背景にあるのは円安と、世界的な古着需要の高まりです。かつて「安く大量に」の定番だった輸入ベールは、以前と同じ感覚では扱えなくなりました。

当社(スマセル)が扱う取引データでも、古着の取引単価はこの4年で約2割上昇しています。

つまり「海外=安い」という前提そのものが、2020年代の半ばに変わりました。仕入れ先を選ぶ基準は、価格から「何が手に入るか」へ移っています。

海外古着を仕入れる3つの方法

海外古着の仕入れ方法は、大きく3つです。

  • 海外のマーケットや倉庫で現地購入する
  • 海外の通販サイトを使う
  • 輸入代行サービスを利用する

海外のマーケットや倉庫で現地購入する

現地の市場や卸売倉庫で直接仕入れる方法です。商品の状態を自分の目で確認できるため、選定の精度が最も高くなります。現地のトレンドを肌で掴めるのも利点です。

一方で、旅費・言語・大量購入時の輸送手配が課題になります。渡航前に市場情報を調べ、輸送手段まで決めてから動くのが前提です。

海外の通販サイトを使う

最も手軽な方法です。世界中の商品にアクセスでき、各地のトレンドも把握できます。

注意点は日本への配送可否です。サイトや出品者によっては日本へ発送できません。購入前に必ず、配送先の国に日本が含まれているかを確認してください。

輸入代行サービスを利用する

購入・輸送の手間を代行してもらう方法です。英語でのやり取りや配送手配の負担を減らせます。

その代わり、サービス料が総原価に乗ります。手数料の料率だけでなく、為替レートや立替手数料が別建てになっていないかまで確認してください。ここを見落とすと、後半の総原価計算が実態とずれます。

個人でも使える海外の仕入れサイト4選

個人でも古着を仕入れられる代表的なサイトは次の4つです。このうち2つは日本から直接購入できないため、輸入代行が前提になります。

サイト品揃えの性格日本への発送
イーベイ(eBay)取扱量が最多・ジャンルが広い対応(出品者による)
ポッシュマーク(Poshmark)服・アクセサリー中心不可 → 輸入代行が必要
グレイルド(Grailed)デザイナーズ/ヴィンテージ/ストリート(メンズ寄り)対応
ディポップ(Depop)トレンド・サブカル寄り(若年層向け)不可 → 輸入代行が必要

イーベイ(eBay)

世界的なオンラインマーケットプレイスで、個人でも購入できます。取扱量が最も多く、幅広いジャンルの古着が見つかるのが強みです。越境取引の仕組みが整っており、日本への配送に対応する出品者も多く見つかります。

購入前に、商品ページの配送先に日本が含まれているかを確認してください。

ポッシュマーク(Poshmark)

アメリカ発のファッション特化型マーケットプレイスです。服やアクセサリーに絞られているぶん、探しやすさがあります。

ポッシュマークは日本から直接購入できません。日本向けにはUS-Buyerのポッシュマーク購入代行のようなサービスを使い、米国内の倉庫で受け取ってから日本へ転送する流れになります。

手数料は商品代の20%(最低10ドル)で、これに米国内送料・日本への送料・関税と消費税が加わります(2026年8月時点)。代行を挟む場合は、この手数料を最初から総原価に入れて比較してください。

グレイルド(Grailed)

デザイナーズ、ヴィンテージ、ストリートウェアに強いマーケットプレイスです。メンズ寄りの品揃えで、希少性の高いアイテムを見つけやすいのが特徴です。

日本への発送に対応しているため、代行を挟まずに購入できます。

ディポップ(Depop)

トレンドとサブカルチャーの色が濃いマーケットプレイスです。若年層向けの回転の速いジャンルを狙うなら相性がよいでしょう。

ディポップも日本から直接購入できません。ポッシュマークと同じくUS-Buyerのディポップ購入代行のようなサービスで、米国内の倉庫を経由して日本へ転送します。手数料の考え方も同じです(商品代の20%・最低10ドル/2026年8月時点)。

複数の商品をまとめて日本へ送れば、1点あたりの送料は下げられます。

いずれのサイトでも、購入前に次の3点を確認してください。

  • 返品・不良品時の扱い
  • 手数料と、決済時に適用される為替レート
  • 代行を使う場合は、どこまでが手数料に含まれるか(米国内送料・日本への送料は別建てが一般的です)

総原価シート — 「1点あたりいくら」を自分で出す

海外仕入れの判断は、商品代だけを見てもできません。次の項目をすべて足して、実際に売り場に出せた点数で割ったものが総原価です。

  項目 この数字の出し方
商品代 現地価格 × 決済時の為替。カード決済なら為替手数料も足す
国際送料 重量と容積の大きいほうで課金されます(容積重量)。実額は次章のテンプレートで取る
関税 課税価格 × 税率。税率は品目・素材・原産国によって変わります
消費税・通関手数料 課税価格と関税に対して課税されます。関税がかからない場合でも消費税は発生します
輸入代行手数料 商品代の◯%。為替レート・立替手数料が別建ての場合はその内訳も
検品で弾く分 汚損・破損・販売できない品。総原価を最も大きく動かすのはここです
総原価/1点 (①〜⑤の合計)÷ 実際に売り場に出せた点数

海外古着の総原価の内訳:商品代・国際送料・関税・消費税・代行手数料・検品ロス

海外古着の総原価の内訳:商品代・国際送料・関税・消費税・代行手数料・検品ロス

見積もりで最も外しやすいのは⑥です。1点あたりの単価は、仕入れた点数ではなく「実際に売り場に出せた点数」で割らなければ意味がありません。

そして⑥は、事前に調べても出てきません。仕入れ先やロットによって変わるからです。だから初回は小さく買って自分の率を測り、2回目以降の判断に使う——これが唯一の確実な方法です。

③の関税率について。 中古衣類の税率は品目・素材・原産国(経済連携協定の適用有無)によって変わります。税関の実行関税率表で該当品目を確認してください。分類に迷う場合は、事前に税関へ照会して回答を得る制度もあります。

そのまま使える見積もり依頼テンプレート

②③④⑤の実額は、代行業者やフォワーダーに聞けば返ってきます。以下をコピーしてお使いください。

お世話になります。中古衣類の輸入について、以下の条件でお見積りをお願いします。

・品目:中古衣類(古着)
・発地/着地:〈例:米国ロサンゼルス〉→〈例:東京〉
・数量/重量/容積:〈例:1ベール 約45kg・容積〇〇㎥〉
・輸送手段:航空便/コンテナ船便(両方の比較をお願いします)
・希望納期:〈  〉

お見積りには以下を分けてご記載いただけますでしょうか。
 1. 国際送料(容積重量が適用される場合はその旨)
 2. 関税(適用したHSコードもご教示ください)
 3. 消費税
 4. 通関手数料・国内配送費
 5. 御社手数料(為替レート・立替手数料が別建ての場合はその内訳)
 6. 引き渡しまでの想定日数

あわせて、破損・汚損があった場合の取り扱いについてもご教示ください。

返ってきた見積もりの「2」を見れば、その業者がどのHSコードで通しているかが分かります。同じ条件で複数社に投げると、手数料の差が一目で出ます。

海外から古着を運ぶ手段

航空便

数日から1週間程度で届く、最も速い手段です。トレンド商品のように鮮度が価値になる商品に向いています。

その代わり費用は高く、重量の制約も厳しくなります。少量・高回転の仕入れ向きです。

コンテナ船便

大量に運ぶならこちらです。1点あたりの輸送コストを大きく下げられます。

ただし数週間から数ヶ月かかります。トレンド品には不向きなうえ、その間ずっと資金が拘束される点も、総原価とは別に見込んでおく必要があります。

海外仕入れのメリットとデメリット

メリット

  • 日本にないアイテムが手に入る — アメリカのヴィンテージデニム、イギリスのツイードなど、その地域の文化が反映された品を扱えます。店の差別化に直結します

  • 特定ジャンルを厚く揃えられる — 国内では点数を集めにくいジャンルでも、まとまった量を確保できます

デメリット

  • 言語の壁 — 商品状態の確認や価格交渉は英語が基本です。翻訳ツールや代行で緩和はできます

  • 関税・輸送費が乗る — 商品代の安さがそのまま利益にならない最大の理由です

  • リードタイムが長い — 船便なら数週間〜数ヶ月。その間の資金拘束も含めてコストです

  • 検品ロスが読めない — 開けてみるまで分からず、初回は実測するしかありません

かつて挙げられていた「海外は人件費が安いぶんコストを抑えられる」という利点は、いまは慎重に見る必要があります。輸入単価が4年で+82%上昇した以上、価格を第一の理由に海外を選ぶ根拠は弱くなりました。

海外と国内、どちらで仕入れるか

比べ方はシンプルです。海外側は総原価シートで出した「1点あたりの総原価」、国内側は実際の出品価格。この2つを並べるだけです。

国内側には、海外にはない条件があります。

  • 関税・国際送料がかからない

  • リードタイムが数日(船便なら数週間〜数ヶ月)

  • 小ロットから試せる(まとめ売りは箱単位、まとめ割なら1点から)

  • 検品ロスの読み違いが起きにくい(状態が写真と説明で確認できる)

判断の目安は、こう考えると整理しやすくなります。まとまった量を一度に仕入れられて、日本で手に入りにくいジャンルを狙うなら海外。小ロットで回転を優先し、総原価を読み違えたくないなら国内です。

国内の仕入れ先については、古着の卸・個人での仕入れ方法で詳しく解説しています。ハイブランド帯を狙う場合はハイブランド古着の仕入れ先7選もあわせてご覧ください。

国内の相場は、実際の出品を見るのが一番早く確かです。

スマセルには、アパレル事業者の在庫・アウトレット品が箱単位(まとめ売り)と1点単位(まとめ割)で出品されていて、価格もそのまま公開されています。

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見比べたうえで仕入れたい商品が見つかったら、無料の会員登録で購入できます。

古着販売を成功させるコツ

トレンドと定番のバランスを取る

流行は一過性です。トレンド商品を大量に抱えると在庫リスクになります。流行が過ぎても動く定番アイテムと組み合わせるのが基本です。

仕入れ先を複数持つ

1つの供給元に依存すると、その先の都合で品揃えが止まります。海外と国内を併用するだけでもリスクは大きく下がります。価格や配送条件を比較できるようになるのも利点です。

よくある質問

Q. 海外古着の仕入れに古物商許可は必要ですか?

A. 転売を目的として中古品を扱う場合は古物商許可が必要です。海外から輸入する場合も、国内で中古品として販売するなら同じく必要になります。詳しくは古物商許可の記事をご覧ください。

Q. 個人でも海外から古着を仕入れられますか?

A. できます。eBay・Poshmark・Grailed・Depopはいずれも個人で購入可能です。日本へ直送できない場合は輸入代行を挟みます。ただし関税・送料・代行手数料を含めた総原価で見ると、小ロットでは国内仕入れのほうが安くなる場合があります。

Q. 海外古着の仕入れは今も安いですか?

A. 古着輸入のキロ単価は2020年の725円から2024年には1,320円へ4年で+82%上昇しており(財務省貿易統計)、「海外=安い」とは言えなくなっています。価格ではなく「日本にない品揃え」を目的に選ぶのが2026年の実情に合っています。

Q. 関税はいくらかかりますか?

A. 中古衣類の税率は品目・素材・原産国によって異なります。税関の実行関税率表で該当品目をご確認ください。分類に迷う場合は、事前に税関へ照会する制度もあります。

Q. 輸送は航空便と船便のどちらがよいですか?

A. トレンド商品は鮮度が価値になるため航空便、定番品を大量に運ぶならコンテナ船便が基本です。船便は数週間から数ヶ月かかるため、その間の資金拘束もコストとして見込んでください。

まとめ

  • 海外古着の仕入れ方法は、現地買い付け・海外通販サイト・輸入代行の3つ

  • 個人でも使えるサイトはeBay・Poshmark・Grailed・Depopの4つ。日本への発送可否は購入前に必ず確認する

  • 古着の輸入単価は4年で+82%(財務省貿易統計)。「海外=安い」という前提は変わった

  • 判断は総原価で行う。①〜⑤の合計を、実際に売り場に出せた点数で割る。検品ロスは初回に実測するしかない

  • 小ロットで回転を優先するなら国内、まとまった量で希少ジャンルを狙うなら海外

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スマセルは、アパレル事業者の在庫・アウトレット品を仕入れられるBtoBのオンラインマーケットプレイスです。

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  • 記事を書いたライター
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上野敬人 - 株式会社ウィファブリック 共同創業者 / 取締役CTO

現CEOの福屋と共に「テクノロジーでファッション業界の課題を解決する」という想いから、株式会社ウィファブリックを共同創業。BtoBマーケットプレイス「SMASELL」をCTOとして自ら設計・開発しました。 その経験から、本メディアではスモールビジネスの業務改善やDX化について発信。システムから管理業務、店舗運営まで、ビジネス全体の最適化を得意としています。

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