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今の日本は衣服の廃棄状況がひどい?

今の日本は衣服の廃棄状況がひどい?

これまで日本がどれだけの量の衣服を廃棄してきたか、ご存知でしょうか?

近年はファッショントレンドの移り変わりがとても早く、ファッションアイテムはとても手軽に手に入れることができますし、そのため簡単に服を捨てるという人も増えてきています。

アパレル会社も、売れなかった服はすぐに廃棄されてしまうので、現在の日本が廃棄している衣服の量は、とんでもないことになっています。

今回は日本の衣服の廃棄状況等についてまとめました。

現在の日本の廃棄状況

現在の日本の衣服の廃棄量は、年間を通して約100万トンにも上ります。100万トンといってもなかなか想像することができないですよね。ご家庭にもあるゴミ袋で換算するにしても相当必要となりますし、ゴミ処理場でも何個分とのように換算することが難しいです。そんなにたくさんの量の衣服が廃棄されているのですが、その中にはまだまだ着ることのできる服もありますし、タグがついたものも廃棄されてしまうこともあるのです。

現代では衣服の種類がありふれていますし、安い金額でも簡単に手に入れることができるようになっているので、捨てるときの迷いもなくなってきているのが現状なのです。あなたも部屋の片付けをしようとして、まだまだ着ることのできる服を捨ててはいませんか?着られなくなった服でも、リサイクルやリユースをすることができます。

リサイクルやリユースに回された衣服はエコにもつながりますし、海外の貧しい国に寄付をすることでボランティアにもつながるのです。いらないからといってすぐに捨てるのではなく再利用を考えてみてはいかがでしょうか?

アパレル業界でも、倉庫にはたくさんの廃棄服が段ボールに詰められています。売れ残ったもの、少しほつれが見られたもの、廃棄される理由はさまざまです。中には、1度も売り場に出ることなく廃棄されてしまうものもあるのです。

決して販売スタッフもサボっているわけではなく、売れるためにショーケースを華やかにしたり、商品の置き場所を考えたり、商品を得るために努力をしているのですが、それでもやはり売れない服は出てきてしまいます。

アパレル業界における大量生産、大量消費、大量廃棄は、テレビや雑誌、新聞でも取り上げられているほど問題になっています。現在ではファストファッションが流行り、安い価格で質の良い服を手に入れられるようになってきました。「プチプラ」という言葉を聞いたこともあることでしょう。プチプライス、つまり「安いアイテム」のことを指します。ファッションアイテムもプチプラ化が進み、これによってアパレル市場の価格競争が激化することとなったのです。

どのアパレル会社も1着ごとの価格を下げるために、メーカーは大量生産をせざるを得なくなってしまいました。在庫もたくさん抱えることになりますし、ますます負担は増える一方です。

また、余った在庫を処理するために転売という形も取るのですが、転売はアパレル業者にとっては「ブランド価値が下がる」という考え方がどうしても付きまとうため、積極的にとる施策ではありません。

服の廃棄量が多いとどのようなデメリットが?

服の廃棄量が多ければ多いほど、地球の環境に影響を与えてしまうことになります。服を廃棄するためには燃やさなければいけないですし、その段階で排気ガスが多く排出されてしまいます。さらに、衣類の約9割以上を中国などの海外から輸入しているのですが、その輸送過程でたくさんの二酸化炭素を排出しています。輸入して二酸化炭素を排出して、廃棄してガスを発生させて、地球汚染の負のサイクルになってしまうので、どんどん地球温暖化が進行していってしまいます。

衣服廃棄を改善するために行なっていること

衣服の大量廃棄が問題となっているのは日本だけではありません。アメリカやフランスなども大量廃棄の問題は顕在化しており、対策に取り組んでいます。

フランスは2016年に衣服の大量廃棄を禁ずる法律をだしました。衣類を廃棄するのではなく、それらをチャリティーに回すという内容です。フランスはこの法律により、衣類の大量廃棄を減らすことができたと言われています。日本もこの法律を取り入れれば良いと考える人もいると思いますが、なかなか難しいのが現状です。

日本は衣服の大量廃棄について何も対策を講じていない、というわけではありません。アパレル業界が出した在庫を、処分してくれるサービスが開始されたのです。売れなくなった服を買い取り、その在庫を販売してくれる業者を探して、買い取ってもらう会社です。まだ開始されたばかりですが、アパレル業者から多くの支持を得ています。

衣服廃棄量を減らすためには個人の心がけも大切

大量の廃棄を減らすためには、アパレル業者だけが対策する意識を持つのではなく、個人の心がけもとても大切です。一般的に、人は購入した服の9割は処分していると言われています。まだまだ着られる服でも、一人ひとりがその服を処分してしまえば、積もり積もって膨大な量の廃棄になってしまいます。

クローゼットの中を整理しようとすると、いらない服がたくさん出てきます。そのような時は、すぐにゴミ箱に捨てるのではなく、フリーマーケットに出したり買取業者に買い取ってもらいましょう。フリーマーケットは自分の好きな値段をつけることができますし、売り上げは全て自分のものになるので、行なっている人も多いです。

また、すぐに処分したいのであれば、買取業者を利用すると良いでしょう。ただ、買い取ってくれる金額としてはとても安いです。1着数十円にしかならないことも多いのが難点ですが、その場ですぐに買取をしてもらえますし、少なからずともお金が返ってくるので、処分するお金も必要ありません。

最近ではメルカリなどネット上で行えるフリーマーケットも人気です。家でフリーマーケットのように商品を売り出すことができるので、わざわざ外に出て商品を陳列する手間もかかりませんし、写真を撮って値段をつけるだけで、簡単にいらなくなった服を得ることができるのです。売れるまでには時間がかかってしまうかもしれませんが、売れたときは望外に嬉しいみたいです。

他にも、自治体によっては、いらなくなった服を集めて海外の貧しい国へ送っているところもあります。ボランティアですのでお金にはなりませんが、貧しい国への援助になりますし、無料でいらなくなった服を処分することができるので、おすすめです。ぜひこれらの方法を試してみて下さい。

まとめ

今回は服の大量廃棄についてまとめてみました。

最近は食料の大量廃棄が社会問題化していますが、衣服の大量廃棄も、大きな問題となっています。現場ではまだまだ改善には至っていませんが、衣服の大量廃棄を対策するために、企業がアイディアを出して廃棄にならないように工夫しているところも増えてきました。

徐々にでも、大量廃棄についてたくさんの人が心がけることが大切です。リサイクルしたり、業者で買い取ってもらったりなど廃棄以外に処分できる方法はたくさんあります。

 

今回は廃棄以外の処理方法についてもご紹介しましたので、ぜひ参考にしてみてください。

 

(スマセルマガジン編集部)

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CTA-IMAGE 年間 8000 万トンの繊維製品が廃棄処分されている事実を知り、企業の抱える在庫を廃棄ではなくグローバルにシェアすることで、人類の未来のために持続可能な循環型社会を創造したい。そんな想いから、「在庫を必要とする企業」と「処分したい企業」のマッチングプラットフォームとして、スマセルは誕生しました。

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