サスティナブル

【2022年保存版】アパレル業界におけるサスティナブルな企業活動を紹介

この数年で耳にすることが多くなった「サスティナブル」という言葉。今、将来にわたり持続可能であることを目指し、生態系を含む地球環境、人や社会に配慮することが、私たち一人一人、そして企業にも求められています。
中でも、環境負荷が高いと言われるアパレル業界では、生産から雇用まで多岐にわたり、サスティナブルな企業活動を実施しているブランドが増えてきています。今回は、その中から具体例をご紹介します。

サスティナブルとは?

サスティナブル(Sustainable)は、sustain(持続する)とable(〜できる)から成り立つ言葉。日本語に訳すと、「持続可能な」という意味があります。「持続可能」とはすなわち、ずっと保ち続けられるということで、今さえ良ければいいという考えではなく、私たちの生活や地球環境がこの先ずっと保ち続けられるようにという目的があります。
「サスティナブルな地球環境を目指そう」「サスティナブルな社会を実現する」「サスティナブルな経済活動を行う」といった文脈で使われることが多いです。

アパレル業界の現状

国内におけるアパレル供給数は増加する一方で、ファストファッション等の普及により、衣服一枚あたりの価格は年々安く、市場規模は下がっています。単価を抑えながら大量に製造するためには、多大なエネルギー消費によるCO2排出や、海洋汚染、低賃金での労働等が背景に潜んでいると言われています。
全体的な傾向として、大量生産・大量消費が拡大していると言え、衣服のライフサイクルの短期化による大量廃棄への流れが生まれているのが現状です。

出典:環境省「サステナブルファッション」

サスティナブルな企業活動

近年アパレル業界では、ラナプラザの悲劇※1やバーバリーの売れ残り商品焼却処分※2など、悪いニュースが目立ちますが、将来にわたり持続可能であることを目指し、生態系を含む地球環境、人や社会に配慮した活動を行うブランドも多く存在しています。
※1…2013年4月24日、バングラデシュの首都ダッカ近郊で複数の縫製工場が入った複合ビルが崩落。死者1,138人、負傷者2,500人以上を出す大惨事となった。
※2…2018年6月、英高級ブランドのバーバリーがブランド保護のために衣料品やアクセサリー、香水など2,860万ポンド(約41億8,000万円)相当の売れ残り商品を破壊・処分していたことが判明。

■生産

AUTHEN(オーセン)

元LEVI’S(リーバイス)のデザイナー前村拓実氏が手がける、服を通して社会と未来に貢献するデニムブランド「AUTHEN(オーセン)」。オリジナルのリサイクルデニムは、廃棄されたデニムを分解し反毛して作り上げた再生糸を使い、カイハラデニムという日本有数の技術を持つ工場と共同で開発した12.5OZのオリジナル生地を採用。糸、染色、紡績を通してデニム作りに循環する製造プロセスを積極的に取り込み、環境負荷の軽減に貢献し、同時に高い品質を確立した次世代の定番となるデニムを開発しています。
トップスなどには、オーガニックコットンあるいは未認証ながら持続可能な方法で栽培されるコットンを使用しています。中でも一部のオーガニックコットンは、遺伝子組み換えをおこなっていない有機種子から栽培しその栽培プロセスにおいても合成肥料を必要としない、世界のコットンのうちわずか1%の供給量とされているものです。
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ECCO(エコー)

デンマーク発祥のシューズブランド「ECCO(エコー)」では、一般的に大量に水を消費するため、環境負担が高いと問題視されてきたレザーの生産過程「なめし」に着目し、DriTan™️(ドライタン)という新たな水を使用せず革が持つ水分だけでなめすテクノロジーを開発。なめすための化学薬品も生分解性のものを使用しています。これにより、1枚あたり約20リットルもの水を節約することが可能。年間では、約2,500万リットルの削減となり、これは9,000人の年間あたりの必要水分量に匹敵します。DriTan™(ドライタン)はECCO(エコー)が独自に開発した技術ですが、この技術を他の企業とも共有することで、環境によりよい影響を及ぼしたいと考え、すでに数社のレザー業者と、オペレーションの調整段階に入っているところです。そして、この取り組みは2018年日本で開催された世界水会議※でも紹介されています。
※フランスに本部を置き、グローバル規模で水問題に対処することを目的として設立された民間シンクタンク。
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O0u(オー・ゼロ・ユー)

アダストリアがサーキュラーエコノミーを実現するために立ち上げた子会社ADOORLINK(アドアーリンク)から誕生したライフスタイルブランド「O0u(オー・ゼロ・ユー)」では、すべての商品にサスティナブルファブリックを使うことに始まり、すべての工程を通じて「ながく続く」と「無駄を省く」を徹底しています。
また販売するすべてのアパレル商品に対して、環境負荷を見える化する指標を使用し、環境への影響を数値化しています。それだけではお客さまがピンとこない部分もあるので、CO2排出量は杉何本分の削減効果なのか、水使用量はペットボトル何本分なのか、各製品のスコアに応じて、4領域(温暖化・水不足・資源枯渇・水質汚染)の環境負荷を三段階で表示しています。
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■雇用

CLOUDY(クラウディ)

アパレルブランド「CLOUDY(クラウディ)」は、学校卒業後、職につける場所が非常に少ないアフリカの女性たちを継続的に支援できないかと考え、2015年に立ち上げたブランドで、生活文化に根付く縫製やアフリカンテキスタイルを生かしたカラフルで多様な商品を展開。これまでものづくりを通じ、600名を超える雇用の機会を現地で創出してきています。
デザインに関しても、現地ガーナで6人のデザイナーを雇用しており、CLOUDYオリジナルのテキスタイルデザインとして商品に取り入れて、環境配慮素材にプリントし、アパレルやバッグ類に使用するなどして、商品の展開を広げています。最近では、このオリジナルテキスタイルデザインを、他社とのコラボレーション商品やアパレル以外の商品のパッケージなどにも使っていただくなど、一人のデザイナーとして、CLOUDY(クラウディ)が世界に羽ばたくきっかけになるようサポートもされています。
また、売上の10%をNPO法人Doooooooo(ドゥ)を通じて、学校教育、性教育、農業、給食の提供など、雇用・教育・健康の3つを柱とした様々な活動費用として還元しています。
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Fanaka(ファナカ)

細かい刺繍や装飾、ぬくもりを感じるデザインが大人の女性たちを魅了する人気ブランド「Fanaka(ファナカ)」では、約40年前の創業当時からインドの工場で生産を行ってきました。インドはレースや手刺繍など、手作り感のあるもの、所謂「クラフト」と呼ばれる機械的でなくあたたかみのあるものが得意なので、手先が器用な職人も多く、繊細なレースを一つ一つ縫い合わせたり、ピンタックで柔らかさや繊細さを表現したり、そういった手の込んだデザインを求めインド製にこだわり続けています。
現場で作業をする職人達は、地方から出稼ぎに来ている方も多く、月給や時給制ではなく、1枚あたりの給料形態になっています。そのため、休みなく働く方も多くいます。また、インド素材が夏向きのものが多いので、9月〜5月ぐらいが繁忙期、6〜8月が閑散期となっています。閑散期には工場で働く職人の数を、100人から半数の50人程度に減らさざるを得ず、その人たちの仕事は一時的になくなってしまいます。そんな中、Fanaka(ファナカ)では、衣類のオーダー枚数を増やし、現地で新たな雇用を創出することで、インドの発展や彼らの長期的な支援に繋がるよう努めています。
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■環境保全

BRANSHES(ブランシェス)

トレンドを取り入れた子供服で人気を集めるキッズブランド「BRANSHES(ブランシェス)」では、社会貢献活動の一環として、地球温暖化や水質汚染などによって次々と失われており「絶滅危機」にランクされている沖縄のサンゴを守る活動をしています。
サンゴ礁には全海洋生物の四分の一が生息していると言われており、地球温暖化の原因であるCO2を吸収する力があり、海にとって、地球にとって、なくてはならない存在だと言われています。具体的には「オリジナルハンドタオル」の売上の10%を「(有)海の種」へ寄付し、沖縄の海へサンゴを植える活動を支援しています。また、社内ボランティアで沖縄の海に潜ってサンゴを植える活動等も実施しています。2021年2月時点で、「ブランシェスオリジナルハンドタオル」を通じて植樹されたサンゴは180株、社内ボランティアを通じて植樹されたサンゴ(サンゴ苗作り含む)は88株にも及びます。また、2018年には国際サンゴ礁年オフシャルサポーターにも任命されています。
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■廃棄課題

LOCUST(ローカスト)

LOCUST(ローカスト)は、日本で年間30億着作られる洋服の内、約半分は廃棄処分されているというアパレル業界の現状を受けて、その課題をなんとか解決できないかと考え、立ち上げに至ったオフプライスストア。メーカーや小売店、商社などの余剰在庫を買い取り、もう一度輝かせて世の中に出し、お客様にお届けするというビジネスモデルです。
アパレル商品自体の低価格化も進んでいるので、一般的に商品をつくっても最後まで売り切るのは難しいと言われている中、LOCUST(ローカスト)では余剰在庫をなくすためにスタートしたという背景があるので、仮に今年仕入れた商品が売れなかったとしても、また翌年提案の仕方を工夫したり、売り切るためのセールやイベントを企画したり、海外に寄付するなど、なるべく最後の1点までお届けできるよう、様々な努力を行っています。
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SMASELL(スマセル)

サスティナブルアウトレットモールSMASELL(スマセル)は常時1,000以上のファッションブランドが MAX98%OFFで購入できるファッション通販サイト。ファッションの廃棄ロスを無くすため、最後の一点まで商品を届けたい企業とお得に商品を購入したいユーザーをつなげる共創型マッチングプラットフォームです。オンライン上でこれまで接触することが出来なかった両者をつなげることで、『廃棄のない循環型社会』を目指しています。
>詳しくはこちら

いかがでしたでしょうか?アパレル産業は石油産業に次ぐ環境汚染産業と指摘されていますが、このようにそのイメージを一新すべく取り組んでいる企業も多数存在しています。
私たちも消費者として、こうした取り組みを行うブランドから服を購入したり、洋服一点一点を大切に扱うなど、一人ひとりがファッションをもっと持続可能にすべく取り組んでいきたいですね!

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